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クリス・アイザック
Chris Isaak
/ Christmas

(Reprise 488992) Imports

クリス・アイザックも
クリスマス・アルバムを出した。
ビーチボーイズの独占市場だった
パーム・ツリー・クリスマスと
プレスリーの
グレイス・ランド・クリスマスが
見事にドッキング!

「サンタが街にやってくる」は
オーヴァー・ラッピングした顔と
フリルいっぱいの御衣装が
“毎日がクリスマス”って感じの
スティーヴィー・ニックスとの
デュエット。
(2004.12.19)



キャンパー・ヴァン・
ベートーヴェン
Camper Van Beethoven
/ New Roman Times

(Pitch-A-Tent 797792) Imports

キャンパー・ヴァン・ベートーヴェンが
15年ぶりに新作を発表しました。
「発売されたよ」っとメールを
くれたのは御馴染みのタイコウチさん。
そのメールが素晴らしかったので
ほぼ原文のまま掲載させて
いただくことにしました。

この作品の印象をむりやり一言で表わすと
2004年の「裏スマイル」という か、
60年代にブライアン・ウィルソンと
フランク・ザッパが共作した幻の
ロッ ク・オペラの原案を、
スティーヴ・アールのプロデュースで
オルタナ・カントリー界の
ムーンライダーズ(?)が
演奏するという感じ。
音楽的にはギターとヴァイオリンの
からみを聴かせどころとして、
ロック、カントリー、サイ ケデリック、
クレズマー、ディスコといった
雑多なサウンドが、手練れた演奏で
つぎつぎと展開していきます。
アルバム全体がアメリカを舞台にした
近未来物語になっていて
いわゆるロック・オペラ仕立。

1曲ごとに簡単な場面の説明が
付いているのですが
まとめるとこんな感じです。

「アメリカのどこかで、
 正体不明のテロリストによる
 攻撃で大惨事が起きる。
 それをきっかけにテキサス州の
 ある若者が自警団のような
 秘密の軍事組織に加わり、
 戦闘に参加しつつも
 やがて自分たちの活動に
 疑問を抱きはじめる。
 一方、
 『カリフォルニア共和国』では、
 市民のデモと
 それに対する右翼の
 暴力的な弾圧が続き、
 やがてクーデターが起こる
 (ここで『ユナボマー』を思わせる
  インテリくずれの
  爆弾テロリストが登場する)。
 戦闘で足を1本失った
 テキサスの若者は、軍隊をやめ、
 失意のうちに故郷へ帰り、
 そこで幻覚剤の原料になる
 花を見つける。
 やがて、軍事政権下の
 カリフォルニアへ行き、
 麻薬や武器の売人と
 つきあうようになる。
 [ここで1965年のワッツ暴動
 (ロスアンゼルス南部の
  ワッツ地区で起きた
  人種問題が原因の暴動)に
  触発されて作られたという
  ミニマル・ミュージックの
  スティーヴ・ライヒの
  カヴァーが1曲。]
 やがて若者はCVB
 (Camper Van Beethoven)
 というレジスタンス組織に
 参加する。そしてある日
 ディスコ・パーティーで
 彼はヴィジョンをつかむが、
 その頃自殺志願の
 爆弾テロリストは
 自らの使命を果たそうと… 」

いまさらこの時代に
コンセプト・アルバム(?)と
いう気がしないでもないのですが、
かつてのロックが持っていた
馬鹿馬鹿しさと
紙一重の壮大なホラ話を
聴かせてやろうという
気合いが感じられて
なんだかうれしくなりました。

タイコウチ

タイコウチさん、
ありがとうございます。

(2004.12.14)



ジェイムス・テイラー
James Taylor
/ A Christmas Album

(Hallmark PR 3129) Imports

クリスマス・アルバムを出すのは
成功したミュージシャンの証し。
デヴューして37年、
これまでなぜか
クリスマス・アルバムを
出さなかった
ジェイムス・テイラーが遂に!

ジェイムス・テイラーは
アメリカ南部の開業医の
次男として生まれた。
冬は毎夕食後に行なわれる
母親トゥルーディーと兄弟5人の
キッチン・コンサートが
一番の楽しみだったらしい。
夏は家族そろって
マサチューセッツの避暑地
マーサズ・ヴァインヤードに
移り住むという、
いわゆるハイソなWASP家庭で育った。
が、音楽にのめりこみ
兄弟のなかで真っ先にドロップアウト。
英国に渡りビートルズとの出会いを経て
1970年「ファイアー&レイン」が
世界的に大ヒット。
その後ニューヨークは
アッパー・イーストのお嬢さん
カーリー・サイモンと結婚、
セイラとベンが生まれるが離婚、
すぐにキャサリン・ウォーカーと
再婚するもまたまた離婚、
3年前キム・スメヴィグと
三度目の結婚、
双子の男の子を授かり現在にいたる。

ジェイムス・テイラーの
56年の生涯のひとこまひとこまには
様々な色どりの
クリスマス・ソングが流れたはず。
そのジェイムスが今、やっと、
ジェイムス自身と
自分を取り巻く人々のために
クリスマス・アルバムを作った。
Wouldn't It Be Nice ?
(2004.12.5)
 
PS:
このアルバムはアメリカの
グリーティング・カード会社
Hallmarkからの限定販売。
お聴きになりたいかたは
ぜひピーターパンへどうぞ。
やんちゃな双子の男の子に
クリスマス・プレゼントの
ソリを買ってやるジェイムスは
微笑ましい。
でもパパの頭でのソリ遊びは
ご法度ね。

(2004.12.05)
2004 December Top 10    

1 ジェイムス・テイラー James Taylor / A Christmas Album (Hallmark PR 3129) Imports
2 ライ・クーダー&デヴィッド・リンドレー Ry Cooder & David Lindley / Live In Japan '79
3 ゴードン・ライトフット Gordon Lightfoot / The Way I feel (United Artists UAS 6583) Imports
4 ジョアン・ジルベルト Joao Gilberto / The Warm World (Atlantic 8076) Imports
5 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド The Velvet Underground / Live At The Max's Kansas City (Atlantic K 30022 MONO) Imports
6 マット・モンロー Matt Monro / Hits Of Yesterday (Parlophone PMC 1265) Imports
7 ルファス・ウェインライト、ジェイムス・ブラウン他 / Blue Christmas (Mojo) Imports
8 ジェイムス・テイラー James Taylor / River (Joni Mitchell)
9 クリス・アイザック Chris Isaak / Christmas (Reprise 488992) Imports
10 ホレス・アンディー Horace Andy / You Are My Angel (Trojan TBL197) Imports

text by NAGASAKI MASATOSHI