RAYMOND QUENEAU 特集   →index

BONJOUR ! スタッフのタカオです。
 
まだまだ寒いですね。
今回はブンガクしてみます。
フランスの愛すべき小説家、
レーモン・クノー!
文体、押韻、隠喩、造語! etc...
ことば遊びに異常に執着した人でして。
原書で読めたら
もっと楽しいんだろうなぁ・・・
  
では、いってみます。

(2003.03.10)


はまむぎ (1933)
レーモン・クノー
訳 滝田文彦
2001 白水社
 
「シュールレアリズムは、
僕の青春だった・・・」と、
後年のクノーは申しておりましたが、
その時期(29歳!)に書かれた
処女作です。
登場人物は10名以上で、
ページが進むたびに、
その方々の呼び名も
変わるので大変(笑)
さらに内容はもとより、
書・き・方
に命かけてるふしがあるし。
もう、あきらめて、
大きなウネリにまかせ読み進むと、
そこにはクノー先生のさらなる罠が!
表紙の"グルグル"の意味が!
どっちにしろ、こんだけ書ける、
29歳なかなかいないと思うよ。




オディール (1937)
レーモン・クノー
訳 宮川明子
2003 月曜社
(2003年2月25日 発売 初版2000部)
 
日本でクノーの翻訳小説が、
最後に出版されたのが
1972年だから、
じつに31年ぶりの
新しいタイトルです。
装丁も素晴らしいし、
月曜社の英断に拍手っ!
時期的には、
「はまむぎ」の次の作品ですが、
ゴダール作「はなればなれに」で、
アンナ・カリーナ演じた
オディールは、
ここからだったのか!
ゆっくり味わって読んでみる!
直接、出版社から購入できます。


文体練習 (1947)
レーモン・クノー
訳 朝比奈弘治

1996 朝日出版社
 
ひとつの乏しい内容のメモを、
99の(文体)書き方で書いた本。(笑)
99篇、付き合うのは結構ツライ。
発想と本自体がアートだよ
っていわれてもさぁ、
ハードカバーで、\3500は高すぎ。
こーゆー本は
\400のペーパーバックで、
トイレのお供にもってこい!
ぐらいで、
真の価値を発揮すると思うがね。


青い花 (1965)
レーモン・クノー
訳 滝田文彦

1969 筑摩書房
 
小さな声で言うと、
たぶん最高傑作だと思うよ。
13世紀、公爵オージュは、
人間の言葉を喋る
愛馬デモステーヌや、
戦闘的(笑)司祭オネジフォール、
お供ムスカイヨと時間を
超越しちゃった旅にでる。
現代の河岸で「箱舟」号なる
ボロ船に住むシドロラン。
オージュとシドロランは、
互いに互いの夢をみながら、
ついに二人が出会うことに!
大爆笑一大巨編。

イカロスの飛行 (1968)
レーモン・クノー
訳 滝田文彦

1972 筑摩書房
イカロスの飛行 (1968)
レーモン・クノー
訳 滝田文彦

1991 ちくま文庫
 
シナリオ形式で書かれた、
クノー最後の長編小説。
19世紀末のパリ。
小説家のユベール先生の原稿から、
主人公イカロスが逃げ出した。
ユベールは大追跡を開始するが、
友達の作家連中の作中人物までも
脱走をはかる。
初めて現実の世界に出てきた、
イカロスたちと、
パリ中を探し回る作家連中の
奇妙奇天烈な冒険ファンタジー。
イカロスと恋におちる、
LN (エレーヌ)も素敵すぎ。

現代フランス文学13人集 3
■わが友ピエロ
(1942)
レーモン・クノー
訳 菅野昭正

1969 新潮社
 
パリのお笑い宮殿で働くピエロ。
社長さんの娘に手を出してクビ。
そんなピエロにも一世一代の
チャーンス?が巡ってくるが・・・
ちなみに、
ゴダールの「気狂いピエロ」の
ピエロは、ここからね。

新集 世界の文学 43
■聖グラングラン祭
(1948)
■地下鉄のザジ (1959)
レーモン・クノー
訳 渡辺一民 生田耕作

1970 中央公論社
 
市長の息子のボンボン、ピエールは、
奨学金と親のこねで、
イギリス(たぶん)に、
英語(たぶん)の、勉強に行くが、
遊びほうけたあげく、
深海魚!に入れ込み失速。
都落ちして故郷に戻って・・・
って感じの「聖グラングラン祭」は、
先の展開がまったく読めない佳作。
 
「地下鉄のザジ」は、
もちろんルイ・マルの原作。
フランス版原書 " 第2版 " だと、
表紙のイラストは
SINE (この人も爆笑です)が
手がけています。

世界文学全集 23
■きびしい冬
(1939)
■人生の日曜日
(1952)
レーモン・クノー
訳 大久保輝臣 白井浩司

1967 集英社

クノーにはめずらしく、
シリアス・タッチでせまる
「きびしい冬」は、大戦前夜の
ル・アーブル(クノーの故郷)の物語。
「人生の日曜日」は、
クロード・シャブロルが映画化した、
楽しい佳作。
クノーは、小説、詩以外にも、
アラン・レネ、ルネ・クレマン等の
映画のシナリオも書いていて、
多才な人です。

現代詩集 1 フランス
■アニエールの犬たち
■隠喩解義
■詩法のために
■そんなにこわくはないさ
■ルーヴォワ辻公園
■駆りだされる鷲鳥

レーモン・クノー
訳 弓削三男

1969 新潮社
 
フランス現代詩人のコンピ。
クノーは、6篇収められていて、
 
「詩なんて まったく
たいしたもんじゃない・・・」
 
と、うそぶくクノーの詩は、
どれも、とってもおかしいです。
 
「ぼくは1903年2月21日
 ル・アーブルで生まれた
 母は小間物屋
 そして父も小間物屋
 二人はこおどりしてよろこんだ」
 
『樫と犬』って詩からですが。
「こ お ど り し て よ ろ こ ん だ」
ここら辺らしいよ、クノーの持ち味!
 
本国フランスでは、
結構な数の詩集、更に小説が
出版されているようですが、
日本でそれらが読める日は、
いつになるんでしょうね・・・
もっともっと読みたいよ!

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もし、ご覧になりたい、聴いてみたい、という方。
TAKAO-MAILにご連絡くだされば
お店に用意しておきます。
 

A B I E N T O T !